カウンセリングの目的

医師と看護師

悩みをカウンセリングで相談するというと、うつ病などが一般的になってきていることもあり、その必要性については、一般的にも認知されてきている傾向にあるように感じます。
しかし、まだ特殊なことというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
精神的につらい悩みを持つ方は、決して少なくないはずですが、専門家に悩みを相談するとなると、ためらう方が多いと思います。
ここでは、妊娠中の情緒不安定や産後うつを例として挙げたいと思います。
妊娠中や出産後は、ホルモンバランスが崩れてしまい、精神状態が不安定になります。
ここまでは、多くの方に知られている内容かもしれませんが、症状が重くなると、自殺や育児放棄にまでつながりえることは、あまり認知されていないのではないかと思います。
子供を生む・育てるための環境づくりとして、会社への理解や保育園の充実などが挙げられていますが、心の部分の医療福祉を充実させることこそが一番の課題ではないかとすら感じられます。

こうした子供を生むにあたっての心のケアは、今は心療内科のほかに、産婦人科でも行われるようになってきています。
どの自治体にも、悩みを相談できる場所が多くなってきているようです。
しかし、それを利用することが恥ずかしいと感じたり、自分がおかしくなっていることに気づいてはいるが認めたくないという方は、そういった場所があることを知ってはいても、足を運ぶことができません。
心の病を相談できる機関が充実してきた現在、ここが解決すべき問題ではないでしょうか。
相談機関があっても、利用されなければ意味がないのです。
せっかく宿した命や産まれてきた子供を、不幸な形で失わないための対策を検討する。
これこそが少子化対策の最重要課題となるのではないでしょうか。