心の病気

笑顔の男性医師

境界性人格障害というと、一般的な病名ではありませんが、近年増加傾向にある症状です。
幼いころに、親から歪んだ接し方を受けた方に多い傾向にあるようですが、はっきりとわかっていないのが現状です。
ただ確実なのは、この症状を持つ方には、心の安定がありません。
常に見捨てられる不安感に苛まされています。
その結果として、こうした不安の矛先として選ばれた恋人や家族など、身近な人間に対して、ひどく攻撃的な態度をとります。
暴言は当たり前で、症状が強いと暴力にまで発展します。
ターゲットとされた人は、交友関係も引き裂かれ、周囲から孤立してしまうケースもあります。
ですので、ターゲットとなってしまった方は、ひとりで悩まずに心療内科などの専門家に相談する必要があります。

ですが、こうした症状を持つ本人を心療内科に連れて行くことは難しいのではないでしょうか。
症状を持つ本人は、そうした場所には行きたがりません。
それを話として切り出すと、それこそ手がつけられない状態になることが多いと思われます。
では、対応としてどうするかというと、周囲の方が心療内科に相談して、そこで接し方などの知識を得たうえで、付き合っていくという形がベストだと思います。
心療内科というと、特別な場所というイメージがあり、治療費も想像できないかもしれませんが、そこは内科や整形外科など、一般的にもお世話になりやすいところと変わりません。
また、うつ病などが認知されてきている現在、決して少なくはないので、探せば近所で見つかると思います。
境界性人格障害という症状を持つ方は、決して悪気があって攻撃的な態度をとっているわけではありません。
その方も多くは自分の状態を理解していて、苦しんでいるのです。
適切な場所で、適切な知識を得て、適切な対応をする。
それを繰り返すことで、不安を取り除いてあげてください。